厨房に行くと、満面の笑みで両手を広げて迎えてくれたマンマ・レクレッツィア。
むぎゅーっと抱きしめて両頬にキス、喜んでくれているのが伝わってきます。
このマンマから料理を教わりたくて、
再び来れたことが、私も嬉しいです。

さっそく料理が始まり、メモや写真を撮りながら、
一瞬もマンマの動きを見逃さないように五感を研ぎ澄まします。

大量の野菜を黙々と下処理してからの調理。
野菜の皮はむき過ぎない、
筋をとって火の通りがいいように割いてからゆがく、
土の丁寧な落とし方・・・
地味な作業ですが、大事な仕事なので手が抜けません。

そして、まな板や大きな包丁は使わないで、
果物ナイフのような小さなナイフで
すべての野菜を空中で切っていきます。
パプリカ、トマト、ズッキーニ、ナス、玉葱、人参、セロリ、レタス、ニンニク、
かぼちゃ、レモン、セージ、ミント、いんげん、白そら豆、チコリ、カリフラワー・・・

プーリアは野菜王国と言えるくらい、見事に野菜料理オンパレード！
ほとんどの野菜は自家農園で育てている有機のもの、
そしてハーブもその都度、庭から摘んで使います。
あとはチーズや少しのサラミ、鶏の胸肉くらいで、どれもが素材の味がして薄味なのです。

プーリア含め南イタリアは、地中海式ダイエットで知られる、健康長寿のモデルになる地域。
最近は、アメリカから食生活改善のために
プーリアに料理を学びにくるツアー客も結構いらっしゃるとか。
初日に特に気に入ったのは、かぼちゃのパスタ。
それに、賞を受賞しているスペチャリタの「そら豆の煮込みとチコリア」は
毎度しみじみ美味しい。
また料理レッスンでご紹介しますね♪

「私のそばにいなさいよ」「全部書いたの？」
本気で教えてくれるマンマ、レクレッツィア。
明日も楽しみです。

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