土日のフェスタのための仕込み料理をしながら、
毎日の宿泊客の料理も作る、この時期は繁忙期です。

時々オーナーやマンマのおばあさんに教わったレシピ本を見ながら
料理やドルチェを作っています。

「今の若い子ね、あの秘書の彼女はホテル学校で料理の勉強をしたのに、
これらの家庭料理を知らないのよ」

「レストランの料理とは違う、どこでも味わえない料理をうちは作っているの。
トップクラスのレストランを除いて、今はピッツァだの、
濃いソースをかけてごまかした料理、デコレーションばかりの料理が多いのよ」

「ここの料理は、自家農園のナチュラルな食材を使って、
時間のかかる野菜の丁寧な下処理をして、誠実に作っているものよ。
だからそのものの味がして、身体にも優しいの」
日本から来た私に、自分たちの料理について熱く語るオーナー。
普段から厳しくて、口調も強いけれど、
作っている料理に誇りをもって、
昔から受け継がれてきた本物の味を守っている、
真摯な思いにとても共感しました。

そして、この日は、
動画を撮って、ＨＰのプロモーションに使うとのことで、
なんと私を被写体に撮影が始まりました！

カメラマンにドルチェを作るところを撮影されて、
インタビューまで受けてしまいました。
突然だったから、なにも考えていなかったので、
後から、あれもこれも言えば良かったと後悔です・・・
つまり私は、こんな風に言いたかったのです。

“本当のプーリア料理を自分の目と舌で確かめたくて、
そしてここの誠実なマンマの料理が大好きで日本から度々教わりに来ています。
日本で、本当のプーリアのマンマの味を紹介して、
イタリア家庭料理の純粋さ、健康長寿な料理法、美味しさを広めたいと思っています。

レストラン料理ではない、素材そのものの味がする家庭料理で
家族や大切な人、友達を癒し、明日も元気に過ごせる、
しみじみ美味しいイタリア料理を広めたいと思っています。”

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